とうせん坊

とうせん坊とは1978年に「まんが日本昔話」で放送された物語です。

「まんが日本昔話」の中でも子供達の心にトラウマを植え付けるほどの衝撃を与えた作品として知られ、今もなお記憶に残る作品として存在しています。

もちろんただ衝撃的なだけではありません。

語り継がれるべき教訓、そして由来する実在の場所の真実にも目を向けなければいけません。

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とうせん坊のあらすじ

その昔、とうせん坊と呼ばれる身体の大きな男がいた。

両親はおらず寺に預けられて育つも周りの人間からバカにされる毎日。

彼らを見返すため祈りをささげ続けるとうせん坊は、ある日祈りのおかげが観音様から百人力を授かることになる。

その力はある日の相撲で存分に発揮されたが、勢い余って殺してしまいとうとうとうせん坊は人殺しと呼ばれるまでになってしまった。

その後、見つからないよう山に潜むことになったとうせん坊だが村人に見つかり仕返しを受けてしまうが。

それから彼はさらに暴れ回るようになり、村々の人間大人子供容赦なく手をかけていった。

村を出たとうせん坊はある岬で宴会中の人間に遭遇する。

彼らから久方ぶりの優しさと酒の美味さに酔いしれるが、気付いた時には縄で縛られ崖から落とされるところであった。

とうせん坊の母を呼ぶ最期の言葉も虚しく彼は崖下へと落とされる。

以降この岬で吹く風はとうせん坊と呼ばれることになった。

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とうせん坊の物語から読み取るべき意味と教訓は?

バッドエンドの印象が強い物語ですが、主人公であるとうせん坊含め登場する村人達にもあまり良い印象を抱かない不思議な物語となっています。

最終的にはとうせん坊は村人達から復讐を遂げられる形となりますが、そもそも最初に手を出してしまったのはとうせん坊本人。

そしてその原因を作ったのは村人達、ともはや誰を責めるのが正解かは分かりません。

「復讐に復讐を重ねても良い結果とはなり得ない」、こうした教訓が読み解けます。

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怖すぎて放送禁止に?多くの人にトラウマを植え付けた名作

あまりにバッドエンドであるがゆえに、とうせん坊が放送禁止になったのではないか、というまことしやかな噂も聞こえてきています。

しかし実はこうした事実はありません。

「とうせん坊」が放送禁止となったのではなく、ある番組に出演したまんが日本昔話のナレーターでもある市原悦子さんが放送禁止用語を使ったためこうした言葉が上がっているようです。

それでもトラウマを植え付けることになったのは事実。

具体的なシーンとして挙げるならば、

トラウマ?とうせん坊の印象的なシーン


  • とうせん坊が村人を叩き殴るシーン
  • 縄でぐるぐる巻きにされ海へと投げ出されるシーン

暴力的な描写と主人公とうせん坊の必死な形相がより怖さを醸し出している作品です。

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とうせん坊は実話って本当?

多くのアニメや漫画にあるように、とうせん坊にもまた由来となった実在の土地が存在します。

それが福井県にある「東尋坊(とうじんぼう)」という場所。

とうせん坊由来の土地として、また福井県の観光地としても人気のスポットとなっている場所です。

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福井県に伝わる話「東尋坊」

「東尋坊(とうじんぼう)」最大の特徴は切り立った岩が並ぶ崖となっているところにあります。

崖の高さは約25m、この大きさの「柱状節理」という柱状になった岩の形が非常に珍しく国の天然記念物へと指定されているのです。

とうせん坊の物語の由来となるのは、こことはまた別の「雄島(おしま)」という島にある大湊神社に伝えられています。

内容はまんが日本昔話のとうせん坊と大まか同じですが、大湊神社に伝わっている話の主人公の名前は東尋坊。

彼の恋敵である真柄覚念(まがらかくねん)という僧侶といがみ合うことから悲劇が起こってしまう、というのが大湊神社に伝わる物語になっています。

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まとめ

スタートからエンディングまで後味の悪いとうせん坊という物語ですが、恨みつらみは良い結果をもたらさないという教訓めいた意味を感じることができます。

由来となった福井県の岬「東尋坊」もまたその激しさを感じる地形を思わせますが、今では東尋坊タワーや多くの土産物店が存在するなど観光地としてもおすすめです。

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