浦島太郎 教訓

誰もが子供の頃に一度は聞いたことがあるはずの昔話「浦島太郎」

↓子供ながらにこんな感想を持っていた…という人も多いのではないでしょうか?

  • 「竜宮城から帰ってきたらみんな年を取って死んでいたり、玉手箱を開けたらいきなりおじいさんになったり…結末が残酷なお話だった」
  • 「結局この物語の教訓は何なのだろう?何を読み取るようにさとしているのだろう?」

あまり知られていないことですが、浦島太郎の結末にはさまざまなパターンが存在するのです。

結末が異なるのですから、当然ながら得られる教訓もさまざま。

子供に読み聞かせをする方や、昔話に興味のある方のために、浦島太郎の物語の結末パターンと、そこから読み解くべき教訓について解説していきます。

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浦島太郎の教訓とは?物語から読み取るべき3個のポイント

日本の代表的な昔話であり「日本書紀」や「万葉集」にも記述が残っている「浦島太郎」には、教訓とできるポイントがいくつも描かれています。

浦島太郎の教訓


  • ①善行は報われる
  • ②約束を破ってはいけない
  • ③快楽に捕らわれてはいけない

ここではそのポイントを、項目に分けてお話します。

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①善行は報われる

浦島太郎が子供たちにいじめられている亀を救い、竜宮城で贅沢の限りを尽くしたというお話は誰もが知っているものでしょう。

このことから「損得抜きに良い行いをすれば、必ず報われる」という教訓が学べるとして、浦島太郎は子供に読み聞かせるお話に多く利用されています。

②約束を破ってはいけない

物語では最後、「決して玉手箱を開けてはいけない」という乙姫との約束を破った浦島太郎が、老人となってしまう姿が描かれています。

これが、大人が子供に対して「約束を破れば怖いことが起きる」と伝えられる、お手本のような教訓となっているのは間違いありません。

③快楽に捕らわれてはいけない

浦島太郎は竜宮城での日々があまりにも心地よかったがため、普段の自分の生活や残してきた家族のことはすっかり忘れてしまいます。

その結果、竜宮城から戻った浦島太郎を待っている者は誰もいませんでした。

このことから、目先の快楽に捕らわれ大切なものを忘れれば痛い目に遭うという教訓を学ぶことができます。

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浦島太郎の物語のあらすじを再確認!

浦島太郎のだいたいの筋は知っていても、具体的にどういった物語であるかは知らないか、忘れてしまっている人が多いですよね。

そこでここでは、浦島太郎の物語のあらすじを分かりやすくご説明していきます。

浦島太郎の物語のあらすじ


・浦島太郎はある日、浜辺で子供たちにいじめられている亀を発見し助けた

・亀は助けてくれたお礼にと、浦島太郎を乗せ竜宮城へ向かった

・竜宮城には美味しそうなごちそうや、とても美しい女性「乙姫」がいた

・浦島太郎はしばらくの間、竜宮城で楽しい時間を過ごした

・浦島太郎は家のことが気になり、玉手箱を土産にもらい竜宮城を去ることにした

・浦島太郎が地上に帰ると、家も家族もいなくなっていた

・浦島太郎は寂しさに耐えられず、乙姫との約束を破り玉手箱を開けた

・浦島太郎は玉手箱から発生した煙を浴び、シワシワの老人になった

浦島太郎の話は書籍によって微妙に内容が異なりますが、基本的には以上のようなあらすじとなっているケースが大半です。

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↓オーソドックスな日本昔話では、以下のような話があらすじとなっています。

まんが日本昔話での「浦島太郎」


浦島太郎という漁師が年老いたおっかさんと二人で暮らしていた。

ある日、浜辺で子ども達が一匹の子ガメをつつきまわしているのを見たので、助けて海へ逃がしてやった。数年後太郎が海で釣りをしていると、大きな亀がやって来て、昔助けてくれたお礼にと海の中の竜宮へと連れて行かれた。竜宮では美しい乙姫さまに歓迎され、魚たちの踊りや、素敵なご馳走でもてなされ、楽しい毎日を過ごした。

しかし何日か経つと太郎は村に残してきたおっかさんのことが気になって、だんだん元気がなくなってきた。それを察した乙姫さまは「村に帰って、もし困ったことがあったら、この玉手箱を開けなさい。」と言って、太郎を送り出した。

太郎が亀の背に乗って村に帰ると、自分の家はおろか村の様子がすっかり変わっていて、太郎の知っている人が一人もいなくなっていた。太郎が竜宮で過ごしているうちに、地上では何十年も経っていたのだった。困った太郎は、乙姫さまに貰った玉手箱のことを思い出した。

蓋を開けると、中から白い煙がもくもくと出て、たちまち太郎は白いひげのお爺さんになってしまった。

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他の昔話との類似点

浦島太郎は「桃太郎」や「鶴の恩返し」など、その他の昔話と類似している点がいくつも確認できます。

たとえば、主人公が動物と何らかの接点を持つ点は、犬や猿、雉を仲間にした桃太郎やクマと相撲をとった金太郎に似ています。

動物が恩返しにくるという点では、鶴の恩返しやぶんぶく茶釜に類似しているといえるでしょう。

また、元々の物語から少しずつ変化していっているという点も、有名な昔話のほとんどに類似するポイントといえます。

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「決して開けてはいけない」玉手箱の意味とは?

浦島太郎が他の有名な昔話と異なる点が「玉手箱」の存在です。

亀を助けるという善行をしたにもかかわらず、最終的には玉手箱によって老人にさせられるという不条理な結末は、多くの子供たちにとって衝撃的だったかもしれません。

そもそも乙姫はなぜ玉手箱なんてものを贈ったのか、疑問に感じる方もいますよね。

一説では、乙姫は浦島太郎に惚れていたにもかかわらず、頑なに浦島太郎が地上へ戻ろうとしたため、復讐の意味を込めて贈ったとされています。

一方で、浦島太郎は老人になった後で鶴に変化し、乙姫と再会したというお話が存在する点も注目です。

こちらのお話では、乙姫が浦島太郎と再び会うために玉手箱を渡したのだと解釈できそうですね。

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宇宙人に連れ去られた?都市伝説

浦島太郎は玉手箱に限らずSF的要素を秘めた作品ということもあり、いくつもの都市伝説が存在しています。

その中でも注目したいのが、浦島太郎は宇宙人によって連れ去られた地球人、というものです。

助けたのは亀ではなく宇宙人で、いわゆるワープを使って異星に運ばれたため、地球と時間の流れが変わったという見方があります。

竜宮城とは何を表すものなのか?

物語の中では当然のように登場する竜宮城ですが、当然現実には海底にお城は存在しません。

ではいったい、竜宮城とは何を表すものなのでしょうか。

有名な説では、竜宮城は神の世界のお城を表している、といわれています。

その他の説としては、浦島太郎は「異民族との国際結婚」をモデルにしているというものも。

難破によって外国に流れ着いた漁師が、現地の女性と結婚したというお話が浦島太郎の基になっているのであれば、竜宮城のモデルが海外のお城であったと考えることも十分可能ですね。

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教訓も変わる?「浦島太郎」の物語には続きがあった!

先の見出しで少し触れましたが、実は多くの人が知る「浦島太郎」の物語には続きがあるのです。

そもそも浦島太郎は文献によって内容に大きな違いがあるため、代表的な文献とその内容をいくつかご紹介していきましょう。

日本書紀の浦島太郎

浦島太郎の物語が記載されたのは、奈良時代に成立した歴史書「日本書紀」が初といわれています。

「日本書紀」の浦島太郎は、助けた亀が女性に変化して浦島太郎の妻になるという、現在とはまったくの別物になっているのが特徴です。

その後夫婦となった2人は、仙人に会う旅をするというところで物語は終わっています。

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丹後国風土記の浦島太郎

8世紀に成立した「丹後国風土記」の浦島太郎は、日本書紀同様に、亀から変化した女性を妻にするという物語になっています。

ただし、日本書紀と違い玉手箱の記述が見られ、現在の浦島太郎に近づいてきてはいるようです。

「万葉集」巻9の浦島太郎

日本を代表する歌集の「万葉集」にも、浦島太郎の原型というべき内容が記載されています。

内容は、浦島という地の子が、海神の娘と結婚し、海にある宮で暮らしいたものの、いったん両親の下へ戻るというもの。

玉手箱が登場し、妻との約束を破り中を開けた男が老人になって死ぬという点は、現在の浦島太郎に近しいといえます。

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「御伽草子」の浦島太郎

鎌倉~江戸時代にかけて成立した「御伽草子」の浦島太郎は、現在の浦島太郎にもっとも近い物語となっています。

ただし、助けた亀が乙姫だったという形は現在と異なる点といえるでしょう。

御伽草子では玉手箱を開け老人化した浦島太郎が、その後鶴となって蓬莱山に向かい、そこで乙姫と結ばれ仙人になるという結末になっています。

現在の浦島太郎では、この老人後の話がなくなっているケースが非常に多いです。

「浦島太郎」の結末が改編された理由

浦島太郎の結末が改編され現在の形となったのは、子供たちに「約束を破ってはいけない」という教訓を学ばせたかったからという理由があるからでしょう。

御伽草子の浦島太郎は約束を破り玉手箱を開けたにもかかわらず、最終的には幸せになっているため、教訓としていまいちです。

とはいえ、結末を改編してしまったため、昔話としては後味の悪さが印象に残るお話になってしまったのは間違いないでしょう。

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「浦島太郎」の歌の歌詞

浦島太郎といえば、「昔々浦島は~」の出だしで有名な歌を連想する方が多いかもしれませんね。

浦島太郎の歌は作詞者・作曲者ともに不明とされていますが、歌を聞いただけで物語のあらすじをある程度把握できるのが特徴です。

全部で5番ある浦島太郎の歌詞が気になるという方に向けて、以下で歌詞を記載していきます。

1番の歌詞

昔々 浦島は

助けた亀に連れられて

龍宮城へ来て見れば

絵にもかけない美しさ

2番の歌詞

2.乙姫様の御馳走に

鯛や比目魚の舞踊

ただ珍しく面白く

月日の経つのも夢の中

3番の歌詞

遊に飽きて気が付いて

お暇乞もそこそこに

帰る途中の楽しみは

土産に貰った玉手箱

4番の歌詞

帰って見れば.こは如何に

元居た家も村も無く

路に行きあう人々は

顔も知らない者ばかり

5番の歌詞

心細さに蓋取れば

開けて悔しき玉手箱

中からぱっと白煙

たちまち太郎はお爺さん

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まとめ

今回は浦島太郎の教訓について解説いたしました。

子供たちへの教訓にしたいからと、物語の形が大きく変わりましたが、その甲斐もあり「約束を破ってはいけない」と多くの子供が学んだのではないでしょうか。

ただし、実際の物語は結末がまったく違うため、そちらについても知っておきたいところですね。

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